二分脊椎&先天性側彎症・治療日記

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zoom RSS ハロー牽引、正直物凄く嫌だった

<<   作成日時 : 2006/10/26 01:09   >>

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月曜日、外泊から病院に戻って数時間。
手術まではのんびり過ごそうと思って、ナツと一緒にトランプして遊んでたら看護婦さんに
「先生からお電話です」って呼び出された。

入院した日に会えなかったから、挨拶でもするのかとか軽く考えて電話に出てみると
予想外に重たい内容。

「術前検討会で話し合ったのですが、手術での麻痺が出難くする為の処置を明日させて頂きたい」

「はい。  ───?」

「頭蓋にピンを8箇所くらい刺して、そこにリングを着けて、それを紐で引っ張るので
そのピンを取り付ける処置なんですね」

「───はい」

「髪の毛を剃った方が安全なんですが、どうしますか」

ここまで言われて、やっと内容をおぼろげながら理解した。


髪の毛を剃る!? 頭蓋骨にピンを刺す!? そんな……。


必要な処置だって言われても、それまで一度も出た事が無い話。
それをいきなり電話で話されて正直どうしていいかわからなかった。
必要だと言われれば反対も出来ない。
だって、それが最善だと思ってるからこそ、先生もやるって決めたんだろうから。
私はとにかく「はい」しか言えなかった。


電話を切って病室に戻ったら、ナツが「先生の話、なんだった?」って質問。
泣き出しそうになるのをこらえて、「ちょっとパパに電話してくるね」って慌てて
病室を飛び出して、電話しに行った。
電話をかけてパパの声を聞いた瞬間、涙が止まらなくなって、うまく説明できなかった。

「───必要な処置なら仕方ないよ」

そう言うパパに、そうなんだって自分にも言い聞かせた。

結局月曜はナツには説明しないまま、家に帰った。
怖がらせたくなかったし、言ったらそのまま私も声をあげてまた泣き出しそうだったから。

家に帰ってから、「ハロー牽引」で検索してみた。

そして出てきた画像に声が出なくなった。

頭に太いボルトを沢山刺した、坊主頭。
頭蓋骨に刺したボルトはそのまま皮膚を突き破って飛び出していて、そこに輪をつけてる。
次の瞬間、パパに向って「こんなのやだぁ!!」って叫んで号泣した。
8歳の子がこんなものをつけなきゃいけないなんて、想像しただけで怖かった。
「処置は痛いと思いますが」という先生の言葉を思い出した。
こんなの痛いに決まってる!!
でもパパは怖い声で私に言った。
「必要だからするんだろ。
嫌だって言っても、しなきゃいけないんだからそう言うこと言うな」

そのとおりだった。
一番怖くて痛いのはそれをしなきゃいけないナツ。
私がそれを嫌だって言うのは間違ってる。
強くならなきゃって思った。


火曜日。
何も知らないナツはいつも通り無邪気に笑顔で迎えてくれた。
そんな笑顔が辛くて、また泣きそうになった。
その日の夕方、ナツは先生に説明を受けた。
「頭にネジを刺すよ」って言われて「怖い」と涙ぐんだけど、チクチク痛むだけって
説明に納得したのか、手を振って先生の後についていった。

けれど処置室からは、泣き声。
局所麻酔をしても、かなり痛むのかずっと「痛い、痛い」って泣き声が聞こえてくる。
堪らない気持ち。
ドアの前で待ってたら、看護婦さんに抱かれたナツが出てきた。
髪の毛は剃らずに残してもらったけれど、頭には8本のネジが刺さっていた。
「怖かった、痛い」と泣きじゃくりながら私に飛びついてきたナツに、私も号泣。
「よく頑張ったね、えらかったね、怖かったね」
そう言って抱きしめながら、病室のベッドに運んだ。
しばらく膝に抱いたまま、「痛かった、すごく怖かった」って泣くナツに「ごめんね、ごめんね」って謝り続けた。
私が健康に産んであげられなかったせいで、こんな思いをさせてる。
謝っても謝りきれない。
なのにナツは「どうしてママが謝るの?ママ何も悪くないよ?」って言う。

いつだってナツのほうがずっと強くて、いつだって私は助けられてばかりだ。
ナツに心から謝りたい。
こんな弱いお母さんでごめんね。


手術まで3日、牽引を続けるとの事。
手術は金曜日の8時半から。
祈って祈って、祈り続けるしかない。
手術の説明を今日受けたけれど、それはまた今度。
今日は疲れたのでもう休みます。

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